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電気通信大学産学官連携センター 第34回研究開発セミナー

「組立用ロボットを使いこなすための“常識”」

日時 2000年1月28日(金)午後1:00〜5:15
場所 電気通信大学
主催 電気通信大学共同研究センター
共催 電気通信大学共同研究センター事業協力会
協賛 (社)日本ロボット工業会
自動化推進協会
後援 (社)目黒会 (電気通信大学同窓会)

昨年4月に縁あって山崎保範が本学の客員教授に就任いたしました。このご挨拶代りに、第34回研究開発セミナーは、私が企画・講演をさせていただきました。

現在でも、世界の産業用ロボットの約2/3は日本で製造されており、稼動台数も約1/2を占めています。文字どおりロボット大国であり、各国持ち回りの「国際ロボット展」や「国際ロボットシンポジウム」も日本だけは2年に一度開催されます。
一方、それは"新しもの好き"の日本の国民性や、戦後復興の掛け声の下に定着するかに見えた終身雇用制・会社組織別労働組合・若年労働力不足といった日本の特殊事情の土壌に咲いた徒花であるという見方もあります。現に、海外生産の進展・長期不況の後遺症や情報化社会に伴う産業構造変化などにより、日本の土壌も変化しつつあることを感ぜざるを得ません。
しかし、英米の盛衰を見るにつけても、"物づくり"なくして国は繁栄しないようです。その"物づくり"には広い意味でのロボットが必須であることには変わりはありません。産業用ロボットの中でも最後に登場した組立用ロボットを例に、その導入の考え方・カタログに書かれている機能のバックグラウンドetc.に関する"常識"を、アプリケーションを示しながら次の項目に触れて解説しました。

  1. ロボットの誕生と技術
  2. 組立作業とその自動化
    ・小物組立作業FA化の意味
    ・小物組立作業FA化の技術
  3. 組立用ロボットの導入について
    ・自動組立導入の前に
    ・自動組立導入の検討
  4. 組立用ロボットの主要機能とそのアプリケーション
    ・組立用ロボットの主要機能
    ・腕時計混合組立ライン TAF-M

一般に"ロボット屋"と言われる人々は2つに大別されます。一方は、原義のロボット(奴隷的人間)そのもの開発に情熱を傾ける純ロボット技術者・学者集団。もう一方は、物づくりの立場からロボットを考え、柔軟性を増した機械装置としてのロボット開発を行う生産技術者出身の集団。私は後者に属する者で、大学では希有な人種かと思われます。
そのような訳で、本セミナーとしては"泥臭い"テーマと内容になり、どれだけの方が参加されるか内心不安なものがありました。かすかに春めいた陽気に誘われてか幸い50名を越す方が参加され、田口助教授の好司会にも助けられて興味を持って聞いていただいたと思います。

産学共同推進母体の共同研究センターの役割を推進するためにも、1年に一度は「生産技術=投資効率」のお話しを、今回同様、共同研究センターのご協力の下に続けて行きたいと思います。

電気通信大学 共同研究センター 客員教授 山崎 保範

プログラム

講師:電気通信大学共同研究センター客員教授 山崎 保範 氏

1.「ロボットの誕生と技術」

− 夢〜組立用ロボット・ペットロボット −

2.「組立作業とはどんなもの」

−自動組立の考え方 −

3.「組立用ロボットを導入した方が良い場合」

− ロボットを使わないことも考えよう −

4.「組立用ロボットの主要機能とそのアプリケーション」

− カタログの裏まで読むための基礎知識 −

司会 電気通信大学 共同研究センター 助教授 田口 幹 氏

資料の残部がございます。実費(2,000円)でお分けします。
ご希望の方は、御氏名、送付先をFAXにて共同研究センター042-443-5726までお申し込み下さい。

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