Center for Industrial and Governmental Relations

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電気通信大学 共同研究センターメール No.59 Web版

発行:2008年3月25日

目次

  1. 巻頭言
  2. 第69回研究開発セミナー報告
  3. 対外活動と社会貢献

産学官連携への入り口

共同研究センター長 下条 誠

産学連携とはよく聴く言葉ですが実際にはどのようなものなのか、気にはなっているのだが、まだ各機関の窓口に直接聞く段階ではない。少し情報を集めてからにしてみよう、と言うニーズには我国の産学官連携に関する情報を入手で きるサイトの利用をお勧めします。これは(独)科学技術振興機構(JST)が行なっているものです。大きく分けて、1)どのような助成、融資、税制等があるのかの検索、2)技術シーズの検索、3)および最新のニュースやセミナー等のイベント情報の提供など、を行なっています。
1)”産学官連携支援データベース”には、省庁・地方自治体が行なっている事業・制度、財団法人等の助成制度など、産学官連携の従事者の情報を探すときに便利です。例えば ・企業・大学等の研究者が、省庁等の研究支援ファンドの公募情報を探す。
・ベンチャー操業を支援してくれるベンチャーキャピタルを探す。
・企業等で利用できる省庁等の研究支援ファンド、融資、税制を探す。 などに利用できます。
現在、産学官連携の支援制度は、文部科学省、経済産業省、厚生労働省など各省庁、並びに各都道府県が行なっているものがあり、企業・大学等の研究者が支援制度を見つけるとき大変でした。今回このデータベースを利用すると、例えばセンサ関係の研究であれば、「センサ」とキーワードを入れ、国の制度、地方の制度、財団法人の制度、ベンチャーキャピタル助成など制度を選べば対応する事業・制度などが一瞬ででてきます。この場合、各省庁の関係する事業・制度名が6件、地方自治体では3件、財団法人等の助成制度では2件となっていました。また、「控除」と入力すると「中小企業技術基盤強化税制」など税額控除に関係する案内が15件でてきました。
2)”技術シーズ統合検索システム”は、大学等から生まれた研究成果を活用するための技術シーズ集や研究情報が検索できます。例えば「電気通信大学」、「インターフェース」で検索を掛けると4件選び出されます。研究室でどのようなスタッフがどのような研究を行なっているかが、たちどころに分かるは便利です。
3)”産学連携ジャーナル”は、産学官連携に関する、事例研究、毎日のニュース、シンポジウムセミナ等の情報が掲載されています。
これらの検索の入り口はインターネット検索で、1)2)3)の“ ”で括ったキーワードで行なえばすぐたどり着けます。まず産学官連携を考えている、企業・大学において開発企画、研究開発に係わっておられる方は一度見てみる価値があるサイトだと思います。
最後に東商新聞の連載記事「連携のツボ(2007/6/20〜、7回掲載)キャンパスクリエイト社長 安田耕平」も大変わかりやすく書いてありお勧めしたい記事です。

産学官連携支援データベース:http://sgk.jst.go.jp
技術シーズ統合検索システム:http://e-seeds.jp/
産学官連携ジャーナル:http://sangakukan.jp/journal/

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第69回研究開発セミナー報告

共同研究センター客員教授 中野 喬・本多 武

第69回研究開発セミナーは「産学連携の人材育成―インターンシップ―」をテーマとして、平成20年1月29日(火)13時30分から総合研究棟301号室で開催しました。参加者は91名 (企業・団体62名、学生14名、教職員15名)でした。
本学のインターンシップは10年目を数え、本年度は151の企業・団体から受入承諾をいただき、188名の学生が履修しました。ご協力いただきました企業・団体の関係者の方々にこの紙面を借りて厚くお礼申し上げます。
基調講演は「社会人基礎力の育成と評価」と題して、経済産業省、産業人材参事官室の奥田 寛司 様にご講演いただきました。若者の現状と課題、対策としての「社会人基礎力」の提言とそれを使った育成と評価の進め方について紹介されました。大学等での知識教育とともに産業界の協力による実践教育を組合せて、社会人として「生きる」とはどんなことなのかを体験させ、自信を持たせることが重要である。そのツールとして「社会人基礎力」というメジャーの活用を勧め、実践型インターンシップを体験することなどにより学生、企業の社員、教職員の間に好循環の成長が実現するという、インターンシップ推進担当として共感することの多い、熱の入ったご講演でした。
次に、受入企業・団体からご報告を、宇宙航空研究開発機構(JAXA) 坂上博隆様、情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ) 小田 寛 様、(株)オーク製作所 秋元 達也 様、日本無線(株)山本 秀樹 様、(株)日立国際電気 川上 晴彦 様、(株)治郎吉商店 白石 亘様、以上6名の方々からいただきました。学生の実態と実力が判る、若手社員への好影響、実体験を通して自社と製品への好奇心の育成などの利点とともに、実習の受入部署の選定や課題の設定にご苦労された様子、指導のための手間の捻出、など各社の実情と対応が紹介されました。とりわけ従業員数5名の且。郎吉商店様のご報告は白石社長の自然体で本音の講演で、多くの参加者から「大変参考になった」という反響をいただきました。
次は、学生4名の報告です。先の(株)治郎吉商店で実施した人間コミュニケーション学科3年 牛田裕也君、(株)内田洋行で実習した知能機械工学科3年 青鹿弘行君、日本精工(株)に行った情報メディアシステム学専攻1年 長谷川雄一君、福建富士通信息軟件有限公司で海外インターンシップを体験した情報通信工学専攻1年 若園伸二郎君、それぞれがとても有意義な体験をしてきており、堂々とした立派なプレゼンテーションでした。自らの体験とともに、後輩に自信を持ってインターンシップへの参加を勧める姿が印象的でした。
参加者から「インターンシップが企業と学生の双方にとって有意義であると実感した」とのアンケート回答をいただき、多いに力を得ました。今後ともご支援とご協力をお願いいたします。どうもありがとうございました。
なお、開始時間と終了時間の変更などプログラム変更の通知に不行き届きがあり、また進行の遅れなどでご迷惑をおかけしました。深くお詫びいたします。
(文責 中野 喬)

第69回研究開発セミナーの様子
第69回研究開発セミナーの様子

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対外活動と社会貢献

産学官等連携推進本部運営委員会

平成20年1月30日(水)、共同研究センター4階研修室において第11回運営委員会が以下の議題で開催されました。

  1. 共同研究及び受託研究の受入れについて
  2. 各部門長の選考等について
  3. 大学発ベンチャー認定について
  4. 地域貢献部門の在り方について
  5. 客員教員の在り方について
  6. 「産学官連携推進の地域産業振興講座について
  7. その他報告事項

平成20年3月4日(火)、共同研究センター4階研修室において第12回運営委員会が以下の議題で開催されました。

  1. 共同研究及び受託研究の受入れについて
  2. 各部門長候補者の選考について
  3. 客員教員について
  4. その他報告事項

地域貢献部門会議

平成20年1月11日(金)、東6号館803会議室において平成19年度第8回目の会議が以下の議題で開催されました。

  1. 学生表彰者の推薦について
  2. 渋谷区教育委員会との連携について
  3. その他報告事項

平成20年2月22日(金)、東6号館803会議室において平成19年度第9回目の会議が以下の議題で開催されました。

  1. 平成19年度報告書(電子ファイル)の作成について
  2. 学生ボランティア支援システムへのコミットメントについて
  3. 地域貢献部門のミッションについて
  4. その他報告事項

専任教員勉強会

平成20年1月18日(金)、コラボ産学官プラザ in Tokyoにおいて国立大学共同研究センター専任教員の勉強会が開催され 田口 准教授が参加しました。学生の共同研究参加時の問題点や発生した知財の扱いなど実務からの問題を話し合いました。

コラボ産学官

平成20年1月25日(金)、コラボ産学官プラザ in Tokyoにおいて第14回コラボ産学官理事会が開催されました。
平成20年3月6日(木)、コラボ産学官プラザ in Tokyoにおいて第15回コラボ産学官理事会が開催されました。

(社)首都圏産業活性化協会(TAMA協会)10周年

TAMA協会は前進のTAMA産業活性化協議会(任意団体)の設立から10周年となり、平成20年1月21日(月)、京王プラザホテル八王子において、クラスターシンポジウム in TAMA 〜地域経済の活性化とクラスター〜と題してシンポジウムと製品・技術発表会が開催され、500名以上の方々の参加があり、関東経済産業局の地域クラスター事業の成功例として注目を集めていました。
本センターからは比企 産学官連携 コーディネータ、小島 産学官連携 コーディネータ、田口 准教授が参加しました。

クラスターシンポジウム in TAMA の様子
クラスターシンポジウム in TAMA の様子

調布市商工会アイデアコンテスト運営委員会

平成20年1月21日(月)、調布市商工会館今年度のアイデアコンテスト運営委員会が開催され、田口准教授が参加しました。

八王子商工会議所工業部会新年会

平成20年1月24日(木)、八王子エルシーにおいて八王子商工会議所工業部会の新宴会が開催され、比企 産学官連携 コーディネータ、小島 産学官連携 コーディネータ、田口 准教授が参加しました。昨年7月に開催されたサイバーシルクロード八王子の第10回テクニカルカンファレンス「ロボット産業の可能性」以来のつながりで、本センターは今後とも協力していくことを確認しました。

産学コラボレーション2008

平成20年1月28日(月)、府中市市民会館ルミエール府中において東京都中小企業振興公社多摩支社の主催による表記発表会が開催され、知能機械工学科の結城 宏信准教授が「モノの安全を見守る光ファイバセンサ」、田口准教授が「管内移動ミニロボット」について講演しました。

ふちゅうテクノフェア

平成20年2月8日(金)、9日(土)の2日間、府中市市民会館ルミエール府中においてむさし府中商工会議所主催の第18回府中市工業技術展が開催されました。今年度から会場が広くなったことと広く参加を募集したことから、100を超える団体の参加となり、大変好評で2日間で5,000人を超える入場者がありました。本センターは第8回からの毎年の参加です。

ふちゅうテクノフェアの展示
ふちゅうテクノフェアの展示

地域発技術シーズ発表会 in 横浜

平成20年2月13日(水)〜15日(金)の3日間、パシフィコ横浜において開催されたテクニカルショウヨコハマ2008において、(独)科学技術振興機構JSTイノベーションサテライト茨城が開催した表記ワークショップにおいて情報通信工学科の 西 一樹 准教授が「手ぶれ計測・補正評価技術」、田口 准教授が「小径管内部メンテナンス用移動ロボットの開発」について講演しました。
大規模な展示会内でのセミナー形式でしたが、どちらも50名程度の参加者があり良いプレゼンテーションの機会でした。

西 准教授の講演
西 准教授の講演

彩の国BUISINESS ARENA 2008

平成20年2月14日(木)、15日(金)の2日間、さいたまスーパーアリーナにおいて開催された表記展示交流会の一環として産学連携支援センター埼玉の主催で産学連携フェアが開催されました。東西31の大学・研究機関が展示を行いましたが、連日800名程度の入場者があり、大変盛況でした。本センターからは 比企 産学官連携コーディネータ、小島 産学官連携コーディネータと田口准教授が参加しました。

彩の国ビジネスアリーナ 産学連携フェアの展示
彩の国ビジネスアリーナ 産学連携フェアの展示

おおた工業フェア

平成20年2月14日(木)〜16日(土)の3日間、大田区産業プラザPiOにおいて開催された表記展示会が開催されました。13の大学・研究機関が展示を行いました。本センターからは 比企 産学官連携コーディネータ、小島 産学官連携コーディネータと田口准教授が参加しました。

第12回「信頼性とシステム安全学」シンポジウム

平成20年2月28日(木)、情報システム学研究科棟2階大会議室において、第12回目となる情報システム学研究科シンポジウム「信頼性とシステム安全学」が開催され、例年どおり本センターが後援・広報を行いました。

第15回「Sensing & Perception」シンポジウム

平成20年2月29日(金)、情報システム学研究科棟2階大会議室において、第15回目となる情報システム学研究科シンポジウム「Sensing & Perception」が大学院情報システム学研究科・人間情報学講座の主催により開催され、例年どおり本センターが後援・広報を行いました。

産学連携学会理事会

平成20年3月1日(土)、東京駅サピアタワー10Fの東北大東京オフィスにおいて今年度第3回目の理事会が開催され、田口准教授が参加しました。

西日本ブロック専任教員会議

平成20年3月6日(木)、和歌山大学地域共同研究センターにおいて、表記会議が開催され、全国19大学から25名の専任教員が参加し、各大学の産学連携活動や知財管理などの実情を報告した後、実務者としての問題を議論しました。

TOKYO産学公イノベーションフォーラム

平成20年3月7日(金)、東京商工会議所ビルで東京商工会議所の主催、東京都・東京都商工会連合会・東京都中小企業振興公社・東京都立産業技術研究センター・首都大学東京の共済で表記フォーラムが開催されました。産学公連携相談会にキャンパスクリエイトがブース展示を行い、本センターから大学・研究機関関係者との交流懇親会に 比企 産学官連携 コーディネータ、小川 客員教授が参加し個別技術相談に応じました。

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