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電気通信大学 共同研究センターメール No.27 巻頭言

共同研究の成績

共同研究センター長 教授 三木 哲也

平成12年度に実施された本学の共同研究は、件数で54件、金額で総額103,141千円(文部省配分額を含む)となり、はじめて1億円の大台を越えることが出来ました。共同研究に関係された企業と大学の皆様に深く感謝申し上げます。件数はこの2年間急増しており、これは大学と企業双方に産学連携の機運が浸透してきた一般的な傾向とともに、一昨年設立した(株)キャンパスクリエイトによるコーディネーションなどの活動が大きく寄与した結果です。数字で見る限り今年度の産学連携による共同研究は良い成績を挙げたと言えるでしょう。
しかし、共同研究の成績は件数だけで見てはならないのは当然です。大学にとっての外部資金導入という面ではどうでしょうか。科研費以外の企業等からの受入れ研究資金を過去5年間にわたって見てみますと、全体としては増加していますが、共同研究はそのうちの20数%でしかありません。受託研究のなかにも企業からの分がありますがそれは1割程度で、大半の出所は科学技術基本法などに基く国の経費です。一方、奨学寄付金は企業の構造改革などの影響によって、今後の増加は期待薄です。そのため今後は、共同研究をいっそう増して外部資金に占める割合を高めて行くことが強く求められます。少なくとも30%以上となるように努力したいところです。
さらに共同研究の内容の評価は、それが企業におけるビジネスに直接的・間接的にどれだけ貢献したかによって測られるべきものです。この評価は主に企業側で行うべき性格のものです。あまり性急にその効果を期待するのも問題ですが、それぞれの研究テーマで成績表をつけて次にさらに良い成績が取れるよう関係者が納得して進めてゆくことが重要です。センターとしては、関係者の満足度の高い研究テーマの割合が成績と考えられます。
新年度に向けて、質・量ともに誇れる共同研究が促進されるよう、皆様のご協力をお願い致します。

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