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電気通信大学 共同研究センターメール No.24 巻頭言

センター長就任の挨拶

共同研究センター長 教授 三木 哲也

本学の共同研究センターは1992年4月の発足ですので、すでに8年を経ました。また、センター棟が1996年4月に落成してからすでに4年が経ちました。ここに至るまで、初代センター長の 鈴木 務先生は、センターの創設に長年の尽力とセンター活動の基礎を固められました。第2代センター長山藤和男先生は、センター棟での活動の開始とともに、センター事業協力会の設立や客員教官の増員を図るなど運営体制を大幅に強化し、本各的なセンター活動の基盤を確立されました。第3代センター長の御子柴茂生先生は、共同研究の活動を一層充実されるととともに、インターンシップへの学内と企業の協力関係作りなど、本学のセンター活動を特徴あるものにされました。第4代センター長の 梶谷 誠教授は、皆様の記憶に新しいように、技術移転(TLO)を含む社会とのリエゾン機関として(株)キャンパスクリエイトを設立され、さらに共同研究の実績も大幅に増加されるなど、本学の産学連携の基盤を拡張し、センター活動を大幅に強化されました。このような歴代センター長の努力により多くの実績を挙げ、外からも注目される活動をしている共同研究センターの舵取りを引き受けることになりましたが、何卒よろしくお願い申し上げます。  時期は国立大学独立行政人化の正念場を迎えようとしており、共同研究センターの活動は単に共同研究の推進ということに留まらず、本学のこれからの行き方にとっても大きな影響を持つことは明らかです。今までのセンター活動は、直接的には社会貢献としての産学共同研究の推進が主要業務でしたが、物凄い速度で進行している社会の変革と、大学の置かれた状況を考えますと、社会および産業界との連携によって如何にして本学の教育研究の評価を高めてゆくのか、その方向を見出すこともこれからの大事な活動であると認識しています。大学の評価は、共同研究もさることながら、やはり教育と独自性の高い基礎研究であろうと思います。したがって、共同研究が単に共同研究のみで終わることなく、教育や基礎研究への波及効果を生み出すように進めて行くことが期待されます。このような観点で、いま念頭にある長期・短期の課題は以下のようなことです。

  1. 企業等の戦略的な計画に応えることのできる本格的なプロジェクト研究
  2. 他大学・複数企業等と補完しあい、連携してソリューションを開発するコンソーシアム型研究
  3. 専門分野の最先端技術を駆使することによる新規開発技術の評価(例えば、電磁環境試験、ベンチマークテスト)
  4. 他大学や複数の企業と連携した研究者ネットワークによるシンクタンク機能
  5. 企業等のユーザ指向を徹底させた技術者教育・研究指導(例えば、出前方式、ネットワーク教育)
  6. インターンシップのセンターによる関連業務の一元的実施と、その全学への拡大
  7. 情報ネットワークの一層の活用による情報交換の効率化(例えば、センターへのTV会議の設置)

これらについて、センターの運営委員、客員教官をはじめ関係者を交えて、具体的な議論をして行きたいと考えています。その上で、本学の将来方針の議論へも何らかの寄与が出来れば喜ばしいことです。
皆様のご支援、ご協力を是非お願いしたいと思います。

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