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産学官連携ニュース No.22   Web版

発行:2014年9月25日

目次

第27回国立大学共同研究センター専任教員会議

報告:産学官連携センター 副センター長
産学官連携支援部門長/教授 田村 元紀

 第27回国立大学法人共同研究センター等教員会議が、秋田大学を会場として、8月28日(木)と29日(金)に開催されました。
 28日は、秋田大学西田理事・副学長の開会挨拶にはじまり、基調講演では、「未来を創る産学連携」と題して文部科学省科学技術・学術政策局産業連携地域支援課大学技術移転室の塚本室長補佐が講演しました。現状の産学官連携の取組みを概観するとともに、次年度の概算要求では、地方創成に関する産学官連携プロジェクトを予算要求中であることにも触れられました。
 分科会では、「未来志向の産学官連携を考える」ことを主題に、分科会1「共同研究センター教員が今すぐにすべきこと−5年以内を目標に」、分科会2「地域(社会)に対してできること−10年先を見つめて」、分科会3「これからの人たちに望むこと−20年後の未来に向けて」に分かれ、議論しました。
 私は分科会3に参加しました。例年のことですが、未来の産学官連携のあり方の議論は、大学や地方の状況と、専任教員の経験やビジョンによるところが大きく、一定の方向性が出しにくいものです。分科会3では、各大学の教員からの意見を羅列してまとめるに留まりました。各分科会の議論概要は、翌日報告され、全体質疑がおこなわれました。
 次年度以降の産学官連携施策として、地方創成に重点が置かれた取組み(概算要求しているプロジェクトやCOIの本格的活動など)が強化されると思われます。首都圏多摩地区で、様々なネットワークを活かし電通大がどのように活動を展開していくか、研究力強化促進事業も含めて戦略的に進める必要があると感じられました。

会議の様子
会議の様子

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第12回産学連携学会全国大会

産学官連携支援部門 特任教授 田口 幹

 今回で12回目となる産学連携学会の年次大会は、長野県下諏訪町の下諏訪総合文化センターを会場として6月25日(水)〜27日(金)の3日間開催されました。
研究発表件数はオーラルセッションで93件、今回初めてとなる対話型セッションであるダイアローグセッションで34件、ポスター展示で12件、2テーマのオーガナイズドセッション「産学連携の国際化と安全保証貿易管理」、「産学連携モデル『共同研究講座』とその活用」と特別講演、シンポジウム、さらに「URA対話集会」、また、塑性学会とのジョイントセミナー「塑性加工と産学連携による新しい挑戦」と多くの内容で熱心な議論が行われました。
 特別講演では長野県飯田市の多摩川精機株式会社の 萩本 範文 代表取締役副会長が「企業人が考える産学官連携」と題して、同社が考える産学官連携のあり方を、同社が航空機産業へ参入した背景や、今後進もうとしている医療分野や農業分野への挑戦を示しながら産学官金の連携においてそれぞれの果たすべき役割について講演しました。
 シンポジウムでは京都国際高等教育院の 喜多 一 氏をコーディネーターとして、「デジタルファブリケーション時代の中小製造業の姿」と題して、現在脚光を浴びている3Dプリンターを例にものづくりのデジタル化やデザイン指向のものづくりという世界的な動向を見据えて、中小企業が生き残っていくためにこれらをいかに取り入れるか、あるいは受け流すかについて、中小企業の例として有限会社スワニーの 神山 亮太郎社長、人材育成の立場から諏訪東京理科大学の 市川 純章 教授、デジタルファブリケーションとビジネス化の関係について信州大学の 林 靖人 教授、新しいものづくりに対する政策的な支援について経済産業省製造産業局の 高木 聡 氏からの報告を元に議論しました。
 URA対話集会は、最近URA( University Research Administrator )を設置する大学が増加していることからURAの現状と課題を自由に議論することを目的に開催されました。信州大学の 杉原 伸宏 氏の現状報告に続き、福井大学の 原田 隆 氏が「URAのキャリア形成」、岐阜大学の 馬場 大輔 氏が「URAが産学連携に与える影響」と題して話題提供をしました。その後約60名の参加者の間で活発な議論が行われました。本学からは中嶋センター長はじめ6名のURAと田口特任教授が参加しました。
 26日夕方の情報交換会は地元の御柱祭での木遣り歌で始まり、地元の各界のご挨拶、学会表彰などが行われ、最後に次回の大会は北海道北見で行われることが発表されました。

全国大会の会場
全国大会の会場 下諏訪総合文化センター

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対外活動と社会貢献

テクノトランスファー in かわさき2014

 平成26年7月9日(水)〜11日(金)の3日間、川崎の神奈川サイエンスパーク(KSP)において第27回目になる表記展示会が開催され、田口特任教授が視察しました。125社の企業、団体の参加がありました。

産学公連携機関連絡会議

 平成26年7月11日(金)、西立川の東京都中小企業振興公社多摩支社において表記会議が開催され、田村教授が参加しました。多摩地区の9大学が今年度の産学公連携事業などの計画などを公表し、情報の共有と大学間の連携について話し合いました。

テクノフロンティア2014

 平成26年7月23日(水)〜25日(金)の3日間、お台場の Big Sight 東館において表記展示会が開催され、田口特任教授が視察しました。各分野の472社の企業、団体の参加がありました。

ビジネスマッチング at 電通大

 平成26年8月1日(金)、5年目となる大阪ガスのオープンイノベーションである技術ニーズ説明会が本学において開催され、関東各地から130名を超える産学連携に係わるコーディネーターや中小企業の方々が参加され、大阪ガスの公表するニーズについて熱心に説明を聞かれていました。

2014“よい仕事おこし”フェア

 平成26年8月5日(火)、6日(水)の2日間、東京国際フォーラムにおいて、城南信用金庫主催による表記展示会が開催され、キャンパスクリエイトが出展しました。本センターも協力して研究室紹介冊子 OPAL-RING を展示・紹介しました。

産学連携学会会長ら来学

 平成26年9月2日(火)、産学連携学会から湯本 日大教授(前九州大学教授、初代会長)、荒磯 北大特任教授(前北大教授、2代会長)、伊藤 群馬大学教授(現会長)および澤田 小樽商大教授が来学され、散逸が始まった産学連携関係の資料の保存について田口特任教授と懇談しました。その結果、産学連携学会において資料のアーカイブをすることになりました。本センターでも協力することとしました。

第11回イノベーションジャパン(大学見本市)2014

 平成26年9月11日(木)、12日(金)の2日間、お台場の Big Sight 東館において11回目となる恒例のイノベーションジャパン(大学見本市)2014が開催されました。 今年のイノベーションジャパンには、情報理工学研究科先進理工学専攻の 範 公可 准教授の高速に一致データを発見できる「メモリ型プロセッサ」と、情報システム学研究科情報メディア学専攻の 野嶋 琢也 准教授の毛をモチーフにした柔らかいインタフェースを実現した「空想を実現するコンピュータインタフェース」の2つを出展しました。

産学連携学会学金連携システム研究会

 平成26年9月19日(金)、岡山大学において表記研究会が開催され、各地から20名の参加者がありました。地元の中国銀行、トマト銀行、おかやま信用金庫から各行の産学連携への取り組みについて説明がありました。本学からは 水野 コーディネーターと田口 特任教授が参加しました。

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第11回イノベーションジャパンの様子

野嶋研究室
野嶋研究室の展示

野嶋准教授のプレゼンテーション
野嶋准教授のプレゼンテーション

範研究室
範研究室の展示

範研究室のプレゼンテーション
範研究室の共同研究先 井上様のプレゼンテーション

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