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産学官連携ニュース No.20   Web版

発行:2014年3月25日

目次

研究力強化に向けて新体制発足!

産学官連携センター長 中嶋 信生

 本年度文部科学省は研究大学強化促進事業を立ち上げ、その支援対象として22機関(うち大学は19)を採択しました。そして電気通信大学もその1校となりました。この事業は5年目の中間審査を含み10年間にわたりますので、本学では研究力強化を目的として、学内組織を新たに改変して本格的な体制を構築しました。
 これまでも産学官連携センターは、企業との共同研究の促進だけでなく、公的な研究開発支援事業申請に向けて教員をサポートして参りましたが、今後は新組織に組み込まれ、全面的にその傘下で活動することになりました。  新たな組織の名称は「研究開発推進機構」で研究政略担当理事が機構長を務めます。図にありますように、機構の下に研究推進センターと産学官連携センターが存在します。研究推進センターは全く新しい組織で、研究力強化(研究活性化)とそれに関連した国際連携、助成研究者支援がミッションになります。一方、産学官連携センターはこれまでと同じ3部門(産学官連携支援部門、ベンチャー支援部門、知的財産部門)で構成され、これまでの業務を引き続き継続しつつ、研究力強化に向けたサポートも行います。  このような組織体制は、研究大学強化促進事業に応募したときに既に基本構想ができていてそれを具現化したものです。活動計画もさまざまなアイデアが提案されています。しかしゼロからのスタートですので、組織がうまく回っていくためには沢山の課題を克服せねばなりません。4月スタートとなりますが、まずはセンター間の壁は設けず、構成員が一致協力し、各人が率先垂範で目標の実現に向かっていきたいと思います。  是非、教員の皆さんにも企業の方々など学外の皆さんにも、研究推進機構の活動に関心を持っていただき、忌憚のないご意見やアドバイスをいただけますよう、よろしくお願いいたします。

研究推進機構
 研究推進機構の組織図

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第95回研究開発セミナー報告

報告:キャリア教育部会長 奥 浩昭

 電通大のキャリア教育の1つであるインターンシップを本学は、企業での就学体験を通じて社会で幅広く活躍できる人材育成の教育と位置付けている。インターンシップは大学を飛び出しての研修であり、企業・団体の多大のご理解とご支援の下に実施されている。
 本学は就業体験教育を40年以上前に工場実習の形で始めた。平成10年度にインターンシップ科目を設置、今年で16年目になる。その間、長期、海外インターンシップ科目も設け、本学のインターンシップは企業・団体の関係者のご理解とご支援をえて、年を追うごとに充実してきた。学生はインターンシップの実体験を通じて大学教育では得られないものをつかみ成長し、それを学生生活の糧にして学び舎を巣立っている。
平成25年度にインターンシップを履修した学生数は150名、学生の受入れを表明戴いた企業・団体数は146に上った。平成10年度から今年度までにインターンシップを履修した累積学生数は2216名に達した。企業・団体の方々に、この場をお借りしてあらためて御礼申し上げたい。
 研修を受け、本学では毎年1回、学生が何を考えてインターンシップを履修し、研修の結果はどうであったか、企業・団体にとって学生の受入れはどんな効果があり課題を残したかを発表する機会を、産学官連携センター主催の研究開発セミナーの場で行ってきた。今年度は第95回研究開発セミナー「産学連携の人材育成XII インターンシップ」として1月29日に開催し、企業の方々を中心に80名以上の参加を戴いた。
このセミナーで学長梶谷から、「日本のインターンシップは数週間、長くても1ケ月程度。インターンシップ本来の教育効果をあげるには海外のインターンシップのように6ケ月程度の就業体験を行い、学生だけでなく企業にとっても多くのメリットのでる長期間インターンシップが必要。それには企業・団体にそのような人材育成の場を提供してほしい、大学もその実現の検討に入っている」との話があった。続いて学生を受け入れた企業「鰍「い生活」代表取締役の塩川拓行氏から、インターンシップは企業にとり、学生に開発現場を知ってもらい、意識の高い学生と出会う場だ、との講演があり、引き続き「シュルンベルジェ梶v人事部マネージャー谷本 浩一氏から、企業知名度の向上も兼ね、知識の実践、社会経験の場を学生に提供していること、また自社社員へのMentoring/Coaching実施機会の提供の場にもしている旨の話があった。
 10名の学生による国内、海外インターンシップの体験発表があった。インターンシップ体験を通じて、研究の面白さを知った、就活に不安を抱いていたが具体的なイメージをつかめ前向きな考えになった、モノづくりの仕事は面白い、やりがいや達成感を感じた、体験をした職種の業界に入りたい、業界のリアルな現状を知ることができた、自分の未熟な点が分かった、研究職になりたいとの気持ちが強くなった、企業のスペシャリストの方々との討論から多くを学んだ、世界の様々な国の人たちと英語でコミュニケーションができ人の輪を拡げ、人から学び、自分に活かすことができたなど、有意義な体験発表があった。

文責:共通教育部 キャリア教育部会 特任教授 本多 武(記)

梶谷学長のご挨拶
 梶谷学長のご挨拶

第95回研究開発セミナーの様子
 第95回研究開発セミナーの様子

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お知らせ

産学官連携センター運営委員会

 平成26年2月10日(月)、本センター4階研修室において第29回産学官連携センター運営委員会が以下の議題で開催されました。

  1. 特任教員の人事提案について
  2. 特任教員及び客員教員の任期更新について
  3. インキュベーション施設の使用について
  4. 共同研究及び受託研究の受入について
  5. 研究室に支払う実施補償金に関する申合せの一部改正について
  6. 産学官連携センターと創業支援センターTAMAとの連携に関する覚書について

 平成26年2月28日(金)、本センター4階研修室において第30回産学官連携センター運営委員会が以下の議題で開催されました。

  1. 特任教員の人事提案について
  2. 客員教員の人事提案について
  3. プレインキュベーションルームの使用について
  4. 共同研究及び受託研究の受入について
  5. 規定の一部改正について
  6. その他報告事項

第10回産学官連携 DAY in 電通大

 電気通信大学の産学官連携を半日で見ることのできる「産学官連携 DAY in 電通大」は来る6月4日(水)に開催します。
今回も大学院オープンラボとの同時開催で、研究室公開もあります。

皆様のご参加をお待ちしています。

人事

 2年間にわたりたましんから出向していただいた中野 英次コーディネーターがたましんに戻り、後任に水野 将博さんが着任され、平成26年1月21日(火)に活動報告と決意表明の会が開かれました。
 また、昨年10月に着任された安藤 嘉章コーディネーターが1月末に退任されました。

自己紹介(水野 将博さん):
平成26年1月20日に地域金融機関である多摩信用金庫(たましん)より出向し、産学官連携センター 産学連携コーディネーターに着任しました「水野 将博(みずの まさひろ)」と申します。
 私は、多摩信用金庫において8年間で4つの支店を経験し、「ご相談係」として多摩地域の企業さま・個人のお客さまの課題解決に取組んでまいりました。その後半年間、価値創造事業部で地域支援担当を経験しました。多摩信用金庫の経営理念である『お客さまの幸せづくり』の実現の為、日々FACE TO FACEの活動を実践しました。
 多摩信用金庫は地域密着の金融機関としていつも地域のお客さまに寄り添った活動に取組んでおります。しかし、現在地域の企業は今まで以上に多種多様な課題に直面しており厳しい状況が続いております。そのお客さまの多様な課題解決に大学の知識が不可欠であると考えています。多摩地域にも小さくても光る素晴らしい企業が沢山あります。その企業と先生方との橋渡し役を担っていきたいと思っております。正直、大学は非常に敷居が高いと思っていました。だからこそ、先生方の研究のテーマや技術をたくさん教えてください。コーディネーターとして知識も経験も未熟な私ですが、『情熱』をもって多摩地域の発展に関わらせて頂ければ幸いです。
 国立大学法人 電気通信大学での活動を活かし、社会貢献・地域貢献に繋がるよう仕事に邁進してまります。未熟者ではありますが、これからご指導ご鞭撻賜りますようお願い申し上げます。

水野 将博さん
 水野 将博さん

対外活動と社会貢献

彩の国ビジネスアリーナ

 平成26年1月29日(水)、30日(木)の両日、さいたま市のさいたまスーパーアリーナを会場として表記ビジネスフェアが開催され、700社を超える参加企業がありました。この中の産学連携フェアに本学をはじめとして、28の大学、研究機関が展示しました。本学では 石川 晴雄 教授のセットベース設計と 沼尾 雅之 教授のRFIDによるビッグデータ活用による見守りの研究とスーパー連携大学院の紹介を展示しました。本センターから比企コーディネーター、小島コーディネーター、亀上コーディネーター、田口特任教授が参加しました。展示にはキャンパスクリエイトの支援もありました。

彩の国ビジネスアリーナ
 彩の国ビジネスアリーナ

テクニカルショウヨコハマ2014

 平成26年2月5日(水)〜7日(金)の3日間、パシフィコヨコハマにおいて表記展示会が開催され、田口特任教授が視察し、先に相談を受けていた参加企業と懇談しました。

おおた工業フェア2014

 平成26年2月13日(木)〜15日(土)の3日間、蒲田の太田産業プラザ(PiO)において表記展示会が開催され、田口特任教授が視察し、参加企業と懇談しました。

分野別新技術説明会(ビッグデータ)

 平成26年2月14日(金)、JST東京本部別館ホールにおいて、初めての分野別新技術説明会が開催され、本学から先進理工学専攻の 範 公可 准教授のインデキシング技術を紹介しました。

ビジネスマッチング商談会

 平成26年2月19日(水)、調布クレストンホテルにおいて、調布市商工会ものづくり企業支援室の主催、西武信用金庫とともに調布市、狛江市、三鷹、稲城市の各商工会工業部会の共催で、第2回目の商談会が開催され、本センターも協力しました。

輸出管理DAY for ACADEMIA2014

 平成26年2月27日(木)、芝浦工業大学豊洲キャンパスにおいて表記シンポジウムが開催され田口特任教授が参加しました。大学における輸出管理に関心が集まっている中、開催されたこのフォーラムでは、午前中にチュートリアル・セッションとして基調講演と先進的な大学による事例発表がありました。午後には経済産業省 貿易経済協力局 貿易管理部 安全保障貿易検査官室の坂元 耕三 室長から「大学における安全保障貿易管理の重要性について」と題した特別講演がありました。その後、「大学における研究活動と輸出管理上の問題」とクラウドコンピューティングの管理についてをテーマに2つのパネルディスカッションで熱心な議論が行われました。

首都圏西部スマートQOL技術開発地域シンポジウム2014

 平成26年3月10日(月)、立川パレスホテルにおいて表記シンポジウムが開催されました。本学からは情報理工学部情報・通信工学専攻の 鎌倉教授がスマートQOL(SQOL)技術開発の最新状況等を紹介しました。

産学連携学会学金連携システム研究会

 平成26年3月13日(木)、東京海洋大学越中島キャンパスにおいて表記研究会が開催され、水野コーディネーターが参加しました。

21ものづくりネットから来訪

 平成26年3月14日(金)、21ものづくりネットの方々13名が本センターをおいでになり、研修室で田口特任教授が本学の産学連携のご説明をした後、知能機械工学専攻の久保木 孝 教授が「新しい金属加工方法」について講演しました。その後、コミュニケーションミュージアムを見学しました。

第11回コラボ産学官本部理事会

 平成26年3月20日(木)、船堀のコラボ産学官プラザ in TOKYOにおいて表記会議が開催され、田口特任教授が参加しました。

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