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産学官連携ニュース No.12   Web版

発行:2012年3月25日

目次

電気通信大学共同研究センター(現 産学官連携支援部門)20年

産学官連携センター専任准教授 田口 幹

 現在の産学官連携センター産学官連携支援部門の前身である電気通信大学共同研究センターが設置された平成4年4月から本年4月で満20年となります。これを機にこれまでの歴史をまとめてみました。(敬称略、所属は当時)

○平成4年4月(1992) 電気通信大学共同研究センター設置
    初代センター長:鈴木 努 教授(電子工学科) 、初代専任教官:湯郷 成美 助教授
○平成8年4月 (1996)共同研究センター棟竣工(1130.23m2)
    センター長:山藤 和男 教授(機械制御工学科) 、専任教官:田口 幹 助教授
○平成11年8月(1999) (株)キャンパスクリエイト設立
○平成12年4月(2000) 研究協力室設置 初代室長:廣重 武
○平成13年2月(2001)「産学連携の窓」開設(21世紀型産学連携手法の構築に係るモデル事業)
    「産学連携及びセンター連携のためのネットワーク利用に関する研究」
    (北見工大、室蘭工大、新潟大、信州大、福井大、京都工繊大、岡山大、徳島大、電通大)
○平成13年10月(2001)産学連携コーディネーター派遣事業に採択される (全国16大学)
○平成14年5月(2002) 共同研究センター分室設置(横須賀リサーチパーク内)
○平成14年6月(2002) 第1回 産学官連携推進会議(京都会議)(〜平成22年)
○平成15年5月(2003) 共同研究センター棟増築部竣工(2171.4m2に)
○平成15年6月(2003) 電気通信大学共同研究センター設立10周年記念事業
○平成15年(2003) 文科省:「大学知的財産本部整備事業」、産学連携学会創立
○平成15年7月(2003) 大学知的財産本部整備事業に採択される
○平成15年8月(2003) 電気通信大学知的財産本部設置
○平成16年4月(2004) 国立大学法人化
○平成16年4月(2004) 地域・産学官連携推進機構発足 初代機構長:森崎 弘 教授
   産学官等連携推進本部・知的財産本部の2本部制
  ・産学官等連携推進本部 初代本部長:
    中嶋 信生 教授(人間コミュニケーション学科)
  ・リエゾン部門(共同研究センター)初代部門長:中嶋 信生 教授(兼務)
  ・ベンチャー創出支援部門(SVBL) 初代部門長:野崎 眞次 教授(電子工学科)
  ・機器分析部門(機器分先センター)初代部門長:田中 勝己 教授(人間コミュニケーション学科)
  ・地域貢献部門(新設) 初代部門長:林 茂雄 教授(量子・物質工学科)
  ・研究協力室から研究協力課に改組 初代課長:長沢 定義
○平成16年9月(2004) イノベーションジャパン2004 (第1回)(〜現在)
○平成17年4月(2005) 技術経営実践スクール 開始 (〜現在) 竹内特任教授、むさしの経営塾
○平成19年4月(2007) 電通大「産学連携コーディネーター」の制度制定
   ・比企コーディネーター(4月1日より)、小島コーディネーター(6月1日より) 任用
○平成19年5月(2007) 新任教員向け説明会 (〜現在) 「リエゾン部門」の活動概要説明
    (平成21年度からは「産学官連携支援部門」の概要説明)
○平成19年1月(2007) 電気通信大学の利益相反マネジメント開始
○平成19年6月(2007) 産学官連携 DAY in 電通大 開始 (〜現在)
○平成20年6月(2008) 地域産業振興講座 開始 (〜現在)(竹内特任教授、関東経済産業局、中小企業基盤整備機構)
○平成21年4月(2009) 産学官連携センター発足 (初代センター長:三木 哲也 理事)
  ・産学官連携支援部門 初代部門長:下条 誠 教授(知能機械工学科)
  ・ベンチャー支援部門 初代部門長:野崎 眞次 教授(電子工学科)
  ・知的財産部門    初代部門長:三木センター長(兼務)
  ・社会連携センター(旧地域貢献部門を改組拡充)初代センター長:林 茂雄 教授(量子・物質工学科)
○平成23年(2011)「学術相談」の制度制定
○平成24年(2012) 共同研究センター設置20周年

産学官連携センター
現在の東7号館産学官連携センター

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第87回研究開発セミナー報告

キャリア教育部会特任教授 本多 武、菅谷 寿鴻、前佛 栄

 産学官連携センターは、平成24年1月24日、第87回研究開発セミナー「産学連携の人材育成]」−インターンシップ−を、本学の共通教育部・キャリア教育部会及び事業協力会の協力を得て実施した。このセミナーは、学生が何を考えてインターンシップを履修したか、企業にとっては学生の受入はどのような課題や効果があったかなどを発表する機会として毎年実施している。
 本学のインターンシップは、キャリア実践教育一環として位置づけ、企業・団体の協力を得て行う就業体験である。国内インターンシップは勿論のこと海外インターンシップにも積極的に参加し、授業では学べないことを肌で感じ、どのような職種が適しているかを理解・納得し、今後の学生生活での課題を発見する契機、勉学の方向の再認識につなげてもらっている。
 平成23年度は、インターンシップを履修した学生が144名(うち11名が海外インターンシップ)、学生の受入れを表明戴いた企業・団体が114(派遣は90)に上り、有意義な成果を得て終了することができた。これはひとえに企業・団体の大きなご支援と参加した学生の努力のお蔭であり、ご協力を戴いた企業・団体にはこの場をお借りして、改めて御礼を申し上げたい。
 さて今回のセミナーでは、梶谷学長から本学の理念(UECビジョン2018)に関する講演があり、コミュニケーションの重要性などが紹介された。またキャリア教育部会の奥部会長から本学のキャリア教育の現状紹介があり、さらにインターンシップ推進室の菅谷特任教授から平成23年度のインターンシップ実績と成果が報告された。また企業・団体のご講演として、武蔵エンジニアリング(株)管理本部人事部長 田中浩之氏から同社の紹介とインターンシップの受入の方針・社内体制・指導・成果などについて、続いてNPO法人調布市民放送局副代表 長友眞理子氏から調布市民放送局の活動と何故NPO法人がインターンシップ学生を引き受けたか等について、有意義なご講演を頂いた。
 その後、学部学生4名、大学院学生6名(うち2名は海外インターンシップ)から、インターンシップの体験報告の発表があった。具体的には、学部学生:システム工学科3年 山崎仁吏君→武蔵エンジニアリング(株)で研修、人間コミュ二ケーション学科3年 森隆太君→NPO法人調布市民放送局、電子工学科3年 荻野義大君→(株)東芝 ストレージプロダクツ社で研修、知能機械工学3年 山本裕子さん→(株)メトロールで研修、大学院学生:先進理工学専攻1年 石井雄基君→住友電気工業(株)で研修、総合情報額専攻1年 村上じゅんさん→Deluxe Digital Studiosで研修(海外)、同専攻1年 小林奨君→Instep Group Jowit社で研修(海外)、知能機械工学専攻1年 宮武遼君→日本電信電話(株)で研修、情報メディアシステム学専攻1年 綾部桜子さん→(株)アバールデータで研修、社会知能情報学専攻1年 栗橋翠君→日本精工(株)で研修、から履修の動機・研修内容・成果・反省・感想・後輩へのアドバイス・次年度への提言などの報告があった。
 これらの報告後、聴講する各企業の担当者と発表学生及び大学側との間で活発な質疑応答や意見交換が行われ、盛況のうちに幕を閉じた。結びに、複数の企業からセミナーで学生ともっと交流できる機会を作って欲しいとの貴重なご意見があったことを付け加えたい。 (文責 菅谷 寿鴻)

第87回研究開発セミナーの様子
第87回研究開発セミナーの様子

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対外活動と社会貢献

東京都立産業技術センターから来客

 平成24年1月18日(水)、東京都立産業技術センターから 大泉 技術経営支援室長はじめ8名、多摩・産業コミュニティ活性化事業の和田統括コーディネーターはじめ5名の方々が本センターを訪問されました。電通大の産学官連携の紹介の後、西11号館のピクトラボ、田口研究室、UECコミュニケーションミュージアムを見学されました。

彩の国ビジネスアリーナ

 成24年1月25日(水)、26日(木)の両日、さいたま市のさいたまスーパーアリーナを会場として表記ビジネスフェアが開催され、700社を超える参加企業がありました。この中の産学連携フェアに本学をはじめとして、28の大学、研究機関が展示しました。本学では 範 准教授の情報処理チップによる高速サーチハードウェアと産学官連携センターの紹介を展示しました。本センターから比企コーディネーター、小島コーディネーター、田口准教授が参加しました。また、共同研究先の(株)エイ・オー・テクノロジー社様とキャンパスクリエイトの支援もありました。

彩の国ビジネスアリーナでの展示
彩の国ビジネスアリーナでの展示

企業間連携講演会

 平成24年1月31日(火)、昭島の東京都中小企業振興公社多摩支社において多摩・産業コミュニティ活性化プロジェクト推進事業の一環として連携推進フォーラムが開催され、本センターの千野特任教授が「中小企業連携で危機を乗り切る 〜日本産業のパラダイムシフト〜」と題して基調講演を行いました。本センターからも比企コーディネーター、小島コーディネーター、田口准教授が参加しました。

テクニカルショウヨコハマ2012

 平成24年2月1日(水)〜3日(金)の3日間、パシフィコヨコハマにおいて表記展示会が開催され、田口准教授が視察し、先に相談を受けていた参加企業と懇談しました。

おおた工業フェア2012

 平成24年2月2日(木)〜4日(土)の3日間、蒲田の太田産業プラザ(PiO)において表記展示会が開催され、田口准教授が視察し、参加企業と懇談しました。

コラボ産学官 第6回研究成果発表会

 平成24年2月3日(金)、朝日信用金庫船堀センターにおいて、「ロボット、オートメーション、物流」をテーマに、「第6回研究成果発表会」が開催されました。(1)電気通信大学 「様々な学習のできるコミュニケーション型サービスロボットの技術」と題して、長井隆行准教授が、(2)信州大学 「小型無人ヘリコプタの自律制御技術―小型センサ開発から自律飛行実現まで―」と題して、鈴木智助教が、(3)長岡技術科学大学 「サービスロボット向けリスクアセスメント手法」と題して、木村哲也准教授が、(4)秋田県立大学 「実用的なレスキュー偵察ロボットの開発」と題して、下井信浩教授が、(5)弘前大学 「小型ヘリコプタの高信頼ビジュアルサーボ」と題して、岩谷靖准教授が、そして、(6)北見工業大学 「健康寿命の延伸―パワーアップ/アシスト装具の開発―」と題して、鈴木聡一郎教授が発表しました。その後、相談交流会が行われましたが、今回は、初めての試みとして、発表者と企業が1対1の個別面談形式で行われ、コーディネーターが同席しました。本学の長井先生には、1機関5企業との個別面談が行われ、比企コーディネーターを含めて、活発な質疑応答がありました。

機械振興協会 産学官連携センター設立記念シンポジウム

 平成24年2月6日(月)、機械振興会館B2ホールにおいて表記シンポジウムが開催され田口准教授が参加しました。鳥居原 機械振興協会産学官連携センター長のご挨拶の後、東京大学総長顧問の 小宮山 元東大総長が日本「再創造」と題した基調講演を行いました。機械振興協会経済研究所の「産学官連携活動の成功条件と支援ニーズ」に関するアンケート結果の報告の後、全国からのパネリストによる各地での産学官連携に関する取り組み内容や問題点、課題などの報告と討議がありました。

東京都中小企業振興公社から来客

 平成24年2月21日(火)、東京都中小企業振興公社から 山内 理事長、松田 専務理事、多摩支社から小谷 支社長以下4名の方々が本センターを訪問されました。電通大の産学官連携の紹介の後、西11号館のインキュベーション施設、ピクトラボ、UECコミュニケーションミュージアムを見学されました。

たま工業交流展2012

 平成24年2月24日(金)、25日(土)の2日間、昭島の東京都立職業能力開発センターにおいて第11回目となる表記展示会が開催され、本学から内田研究室のバルーン魚ロボットと橋本研究室の透明人間体験のデモを行い、大変な好評を得ました。小島コーディネーター、田口准教授が支援しました。

たま工業交流展2012
バルーン魚ロボット

たま工業交流展2012
透明人間体験

ISシンポジウム「信頼性とシステム安全学」

 平成24年2月28日(火)、IS棟2階大会議室において第16回目になる表記シンポジウムが開催されました。本センターは例年通り後援し、広報しました。

専任教員懇談会

 平成24年2月29日(水)、リサージュ3階ホールにおいて全国の共同研究センター専任教員の方々32名が集まって「産学連携の歴史を振り返り、これからの産学連携を語る」をテーマに産学連携勉強会が開催されました。田口准教授が「共同研究センターのこれまで」と題した講演を行いました。

室蘭工業大学知的財産セミナー

 平成24年3月2日(金)、室蘭工業大学において知的財産セミナーが開催され、田口准教授が「産学官連携におけるリスク管理」と題して講演しました。

安全保証貿易管理に関する危機管理セミナー

 平成24年3月6日(火)、船橋市民文化創造館きららホールにおいて表記セミナーが開催され、中野コーディネーターと田口准教授が参加しました。

「全国コーディネート活動ネットワーク」全国会議

 平成24年3月7日(水)、8日(木)の2日間、学術総合センター一橋記念講堂において表記会議が開催され、比企コーディネーターが参加しました。

産学連携研究会2012

 平成24年3月15日(木)、西立川の東京都中小企業振興公社主催の表記研究会が開催されました。本学からは産学官連携センターの取り組みについて紹介しました。比企コーディネーター、田口准教授が参加しました。

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新産学連携コーディネーター 自己紹介

中野さん  平成24年1月20日に地域金融機関である多摩信用金庫(たましん)より出向し、産学官連携センター 産学連携コーディネーターに着任しました「中野 英次(なかの えいじ)」と申します。
私は、多摩信用金庫に於いて11年間で3つの支店を経験し、「ご相談係」として多摩地域の企業さま・個人のお客さまの課題解決に取組んでまいりました。その後2年間、価値創造事業部で法人支援担当を経験しました。多摩信用金庫の経営理念である『お客さまの幸せづくり』の実現の為、日々FACE TO FACEの活動を実践しました。
 多摩地域にある中小企業経営者の方々は、昨今の厳しい経済状況により岐路に立たされています。だからこそ、地域金融機関である多摩信用金庫は、あらゆる支援をご提供することで多摩地域の活性化を目指しています。
 例えば多摩地域の企業さまは、戦前、地域に航空会社があり、その影響で技術力が高いという特徴があります。多くの中小企業経営者の方々は、受注型営業から提案型営業へシフトする必要性を感じているものの、自力での転換に時間を要している状況であると思います。
 私は、大学にある英知こそがその役割に必要であると思います。国立大学法人電気通信大学の先生方には、是非多摩地域の企業さまの転換のお手伝いをお願いしたいと思っています。つまりイノベーションのお手伝いをお願いできればと思っています。正直、大学は非常に敷居が高いと思っていました。だからこそ、先生方の研究のテーマや技術をたくさん教えてください。コーディネーターとして知識も経験も未熟な私ですが、『情熱』をもって多摩地域の発展や日本・世界のイノベーションに関わらせて頂ければ幸いです。兎に角、「お役に立つ」を目標に頑張ります。
 社会貢献・地域貢献のお役に立てるよう全力疾走してまいります。未熟者ではありますが、これからご指導ご鞭撻賜りますようお願い申し上げます。

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お知らせ

産学官連携センター運営委員会

 平成24年1月27日(金)、本センター4階研修室において第15回産学官連携センター運営委員会が以下の議題で開催されました。

  • 共同研究、受託研究の受入れについて
  • 特任教員、客員教員について
  • その他報告事項

 平成24年3月8日(木)、本センター4階研修室において第16回産学官連携センター運営委員会が以下の議題で開催されました。

  • 共同研究、受託研究の受入れについて
  • 兼務教員について
  • 特任教員について
  • インキュベーション施設の使用について
  • 電気通信大学産学官連携センター「ギガビット研究会」規約の改正について
  • その他報告事項

 平成24年3月27日(火)、東33号館1階会議室2において第17回産学官連携センター運営委員会が以下の議題で開催されました。

  • 共同研究、受託研究の受入れについて
  • インキュベーション施設ベンチャー支援ルームの使用について
  • 電気通信大学知的財産ポリシーについて
  • その他報告事項

第10回産学官連携 DAY in 電通大(予告)

 本年も6月6日(水)午後に恒例となりました第10回産学官連携 DAY in 電通大を開催します。詳しいことが決まりましたら本部門のホームページでご案内しますのでご覧ください。

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