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産学官連携ニュース No.04   Web版

発行:2010年3月25日

目次

文部科学省「産学官連携戦略展開事業」シンポジウム

産学官連携センター 准教授 田口 幹

平成22年3月18日(木)13:30から、本センター知的財産部門は「共同研究におけるソフトウェア著作権の取り扱いと柔軟な契約交渉事例」と題したシンポジウムを学術総合センター 一橋記念講堂において開催しました。このシンポジウムは、「研究成果たる著作権をどう取り扱うべきか?」、「大学と企業はなぜもめるのか?」をサブテーマに電気通信大学主催、九州工業大学共催で開催したものです。
電気通信大学 理事 三木 哲也 産学官連携センター長の開会の挨拶に続き、文部科学省 研究振興局 研究環境・産業連携課 柳 孝 課長から戦略展開プログラムや最近の文部科学省の施策を含めたご挨拶を頂きました。その後、「国立大学法人の第1期を振り返って」と題して電気通信大学の 梶谷 誠 学長から大学法人化以後の産学官連携を含めた現況報告がありました。
続いて第1部「大学におけるソフトウェア等の著作権の取り扱いについて」では、本学産学官連携センターの 本間 高弘 特任教授が戦略展開プログラムで本学が実施している「著作権を考慮した共同研究に係わる研究会の取り組み」について報告しました。また、研究会メンバーである光和総合法律事務所の 竹岡 八重子 弁護士が「ソフトウェア著作権を考慮した共同研究契約雛形の作成」と題して報告しました。そして、共催である九州工業大学から情報工学研究院 吉田 隆一 教授が「九州工業大学における著作権研究会の成果」と題して報告しました。
休憩の後、第2部「柔軟かつ合理的な共同研究契約交渉を進めるための参考事例集の整備について」では本学産学官連携センター 堀 建二 特任教授が「柔軟かつ合理的な共同研究契約交渉を進めるための事例集研究会整備に関する調査研究会の取り組み」と題して報告し、続いて「今後の共同研究契約交渉の方向と期待」と題して、企業から鹿島建設(株)知的財産部 櫻井 克己 ライセンスグループ長、大学から東京大学 産学連携本部 知的財産部 峯崎 裕 知的財産統括主幹のお二人が講演されました。
最後に九州工業大学工学研究院 教授 鹿毛 浩之 産学連携推進センター長が閉会の挨拶をされ、4時間にわたるシンポジウムが終了しました。本シンポジウムには250名を超える産学連携に係わる企業、大学等からの出席者があり、大変盛況でした。この分野ではまだまだ解決しなければならない問題が残されていることを実感したシンポジウムになりました。
詳しくは http://kenkyo.office.uec.ac.jp/senryaku/index.html をご覧ください。

シンポジウムの様子
シンポジウムの様子

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第79回研究開発セミナー報告

産学官連携センター特任教授 本多 武/中野 喬

第79回研究開発セミナーは「産学連携の人材育成[ ―インターンシップ― 」と題して、平成22年2月2日(火)13時00分から17時00分まで、総合研究棟3階306号室で開催しました。参加者は主催者を含めて61名(企業・団体38名、学生8名、教職員15名)でした。
本学のインターンシップは12年目を数え、本年度は142の企業・団体から受入承諾をいただき、156名の学生が実務研修をしました。ご協力いただきました企業・団体の関係者に、この紙面を借りて厚くお礼申し上げます。とりわけ直接指導いただいた実務担当者の方々にはご多用のところ大きなご負担をかけましたが、学生にとりましは始めての師匠として忘れることのできない人と記憶されたことと思います。ありがとうございました。
セミナーは産学官連携支援部門長下条 誠教授の開会の挨拶と概要報告で始まりました。
基調講演は「産学連携教育の一つの形態 ―インターンシップの現状と進路― 」と題して、元日本経営者団体連盟教育部長、元名古屋大学大学院教育発達科学研究科教授、現在は電気通信大学キャリアデザインTTAで日本インターンシップ学会常任理事をされている田中宣秀様にご講演いただきました。日本のインターンシップの黎明期の1996年から今日まで14年間にわたり、日経連という企業集団と国立大学でキャリア教育に関わってこられたご経験を基に、これまでの経緯を整理解説し、今後の実践教育のあり方についてお話いただきました。
続いて企業から「インターンシップ学生・教職員への期待と課題」と題して、本学の経営工学科の1971年卒業生で、日本、ドイツ、イタリヤ、そしてアメリカの会社での勤務体験を持ち、現在はワンダーウエア社の日本支社長の関口和正様にご講演いただきました。関口様は本学のインターンシップ開始時から毎年学生の指導をしていただいています。なぜ学生を受入れるのか?について、「実社会の現場を見せたい、就職活動で何が必要か、グローバルな視野の必要性などを教えておきたいという情熱からです。」と言われ、グローバルな視野についてはイタリア人のユニークな行動様式を紹介し、民族の多様性を理解することの大切さを指摘し、ワンダーウエア社米国本社のインターンシップについて紹介し、本学との違いを指摘されました。さらに大学の教職員に対して、インターンシップの意義、受入企業とのコミュニケーション、実施後の学生の反応などを大学全体で共有しているのか?と問いかけられました。学生に対しては英語とパソコン操作の習得は必須であると期待し、事前学習を薦められました。
次は履修学生4名の講演です。システム工学科3年生小宮山大地君は千葉県佐倉市の(株)フジクラで研修、半導体技術開発部門の実務体験を、知能機械工学科3年生で留学生の王細弟君は愛媛県松山市の渦潮電機(株)で船舶機器の開発・製造を体験を、情報通信工学専攻1年生石川詔三君は(株)ウエブインパクトでPHP言語を使ってWeb開発の体験を、電子工学専攻1年生小佐古昂君は日本無線(株)でGPS受信機の性能測定をテーマに技術部門の実務体験を報告しました。夫々に仕事とは何か、生きるとは何か、技術者とは何かなどの疑問について答えを掴んで来た様子がうかがえました。力強く堂々とした立派な講演でした。
続いてシステム工学科 新 誠一 教授から22年度から実施する学部の改組に伴う新コース「先端工学基礎課程インターンシップコース」について、背景、ねらい、内容、スケジュールなどを説明していただき、企業・団体への協力のお願いがありました。
 結びに、インターンシップ開始以来一貫して指導されている産学官連携支援部門の田口准教授から「閉会の挨拶」がありました。

第79回研究開発セミナーの様子
第79回研究開発セミナーの様子

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第80回研究開発セミナー報告

産学官連携センター特任教授 岩田 直高

平成22年3月8日(月)午後1時より電気通信大学産学官連携センター4階研修室において、「Siデバイスを用いた最新RF技術 −CMOS,SOIおよびSOS技術動向と製品展望−」と題し、第80回研究開発セミナーが開催されました。
SiデバイスのRFブロックへの適用が進んでいます。CMOS技術によるトランシーバIC製品は良く知られていますが、最近ではGaAsデバイスが得意であった携帯電話のフロントエンド部やミリ波帯ICの開発が進められています。今回のセミナーでは、第一線で活躍されている方々に、結晶、プロセスとデバイス開発、及びそれを適用した回路設計と製品開発、更には今後の展望も含めてご講演頂きました。
先ず、明治大学 理工学部 電気電子生命学科 教授の小椋 厚志 先生に、「先端シリコンウェーハの動向」と題して、ご講演頂きました。小椋先生は、Si LSIの周辺材料とプロセスに関わる研究、太陽電池と液晶装置用TFTの結晶工学的な評価の研究に取り組んでおられます。ご講演では、シリコンウェーハとプロセスのトレンドから微細デバイスの評価技術に関して幅広く示されました。
次に、NEC デバイスプラットフォーム研究所 主幹研究員の前多 正 様に「RF-CMOSトランシーバフロントエンド回路の最新動向」と題して、ご講演頂きました。前多様は、低電力RF-CMOSトランシーバの研究開発に従事されており、ご講演では最新RF回路技術から学会でのホットなトピックスまでご紹介頂き、興味深く聴講いたしました。
休憩を挟んで、金沢工業大学 工学部電気系 電気電子工学科 教授の井田 次郎 先生に「完全空乏型SOI技術の状況と展望」と題して、ご講演頂きました。井田先生は、完全空乏型SOI(絶縁層上にSiデバイスを配した構造)技術をベースに超低消費電力のデバイスと回路の融合研究を進めておられます。ご講演では、そのSOI技術を多角的にご説明頂くと共に、最新の技術トピックスや今後の展望を示されました。
最後に、沖電気工業株式会社 SOS RFソリューション事業推進部 チームマネージャの藤田 研 様に「SOS製品と市場動向など」と題して、ご講演頂きました。藤田様は、SOS(サファイア基板上にSiデバイスを配した構造)技術開発とそれを用いた製品開発に従事されており、ご講演ではそのSOS技術を中心とした結晶とデバイス技術、それを用いた製品開発や今後の展開を含めて興味深いお話しを頂きました。
春休み中のセミナーではありましたが、30名程の参加を頂きました。基礎技術から製品開発までの幅広い内容のセミナーとなり、参加された皆様には何かしら参考になる情報が得られたのではないかと思います。充実したセミナーの開催に向け、皆様のご指導とご鞭撻を今後とも宜しくお願いいたします。

第80回研究開発セミナーの様子
第80回研究開発セミナーの様子

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対外活動と社会貢献

彩の国ビジネスアリーナ

平成22年1月27日(水)、28日(木)の両日、さいたま市のさいたまスーパーアリーナを会場として表記ビジネスフェアが開催され、600社を超える参加企業がありました。この中の産学連携フェアに本学をはじめとして、29の大学、研究機関が展示しました。本センターから比企コーディネータ、小島コーディネータ、田口准教授が参加し、本学の産学官連携の紹介を行いました。

彩の国ビジネスアリーナの展示
彩の国ビジネスアリーナの展示

「青梅線沿線ものづくりフォーラム」

平成22年1月28日(木)、昭島市のフォレスト・イン昭和館において、青梅線沿線地域産業クラスター協議会主催で表記フォーラムが開催され、関心のある多くの企業が参加しました。基調講演の後、本学をはじめとする5大学がロボット研究の紹介を行いました。本センターから山田コーディネータ、田口准教授が参加し、本学の産学官連携支援を紹介しました。

青梅線沿線ものづくりフォーラムでの展示
青梅線沿線ものづくりフォーラムでの展示

TAMA協会理事会

平成22年1月29日(金)、八王子スクエアビルおいて、TAMA協会の平成21年度第3回理事会が開催され、田口准教授が三木理事の代理として参加しました。

第9回たま工業交流展

平成22年2月19日(金)、20日(土)の2日間、立川の国営昭和記念公園花みどり文化センターにおいて表記展示会が開催され、本センターから田口准教授が視察し、参加企業と懇談しました。

多摩・産業コミュニティ活性化セミナー「半導体産業・技術の現状と今後」

平成22年3月2日(火)、立川のたましん事業支援センターにおいて、キャンパスクリエイト主催で多摩・産業活性化プロジェクトの一環として第2回目のセミナーが開催され、関心のある多くの企業が参加しました。

国立大学共同研究センター西日本ブロック等専任教員会議

平成22年3月4日(木)、5日(金)の2日間、愛媛大学において表記会議が開催され、田口准教授が参加しました。全国から28大学と四国のJSTサテライト、NEDOコンダクターら30名の参加で、具体的な事例について意見交換を行いました。

東京都中小企業振興公社「多摩・産業コミュニティ活性化プロジェクト」産学コラボレーション2010

平成22年3月10日(水)、本年2月に昭島市に開所した東京都の産業スクエア・TAMAにおいて開設記念の産学コラボレーション2010が開催され、本センターから比企コーディネータ、小島コーディネータ、田口准教授が参加しました。田口准教授が「電気通信大学のロボット研究のご紹介」と題したプレゼンテーションを行い、その後の個別相談会は3人で対応しました。

産学コラボレーション2010の様子
産学コラボレーション2010の様子

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お知らせ

産学官連携センター運営委員会

平成22年1月22日(金)、本センター4階研修室において第4回産学官連携センター運営委員会が以下の議題で開催されました。

  1. 共同研究・受託研究の受入れについて
  2. 人事について
  3. その他報告事項

平成22年1月27日(水)、本センター2階215室において第5回産学官連携センター運営委員会が以下の議題で開催されました。

  1. 人事について
  2. その他報告事項

平成22年3月11日(木)、本センター4階研修室において第6回産学官連携センター運営委員会が以下の議題で開催されました。

  1. 共同研究・受託研究の受入れについて
  2. 諸規定等の一部改正等について
  3. その他報告事項

インターンシップ委員会

平成22年3月2日(火)、本センター4階研修室において本年度第2回目のインターンシップ委員会が以下の議題で開催されました。

  1. 21年度の活動概要紹介
  2. 22年度の活動予定
  3. その他

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